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 出張ホスト STORY2 

そんな出張ホストを見つけたのは、丁度そんな時だった。
何気なく見ていた検索エンジンには、たまにこういう出張ホストのサイトが入ってくる。今までは当然読まずに気にしない、が基本だったんだけど、精神的にへこんでいた私は、思わず眺めてしまった。
「こういうの・・ありかな?」
苦笑しながらつぶやいた。出張ホスト紹介の写真にはほんとに美少年達が並んでる。
「ほ・・ほんとかな?」

『アナタの奴隷に・・・。』

私はその謳い文句に釘付けになってしまった。
「し・・失恋のショックだし・・悪いのは・・あいつだし・・・。」
そんな事を思いながら、隠れるようにコッソリ財布の中身を確かめる。丁度5万円ほど入っている。

このサイトによれば一晩分・・・。

「こ、こういうのは・・ハマらなければ・・・。」
一度体験してみたい私と、おいおい・・って思ってる私。
二人の私が私の頭の中でぎゃぁぎゃぁわめきあっている。そんな状態。

でも・・・今日ぐらい・・・。

結局誘惑に勝てなかった私。メールで確認をとりいよいよ電話・・・


「はい。●●です。」
「あの・・出張ホストお願い・・したいんですけど・・・。」
「はい、かしこまりました。お時間と伺う時の服装やイメージをお聞かせ願いますか?」
電話口では礼儀正しい男の人の声。

「今から明日の昼十二時までで・・あの・・かっこよくて・・クールな超ハンサムボーイ系で・・・。」
何を言ってるんだろ・・私。言いながら顔が赤くなる。

「かしこまりました。予定の確認をいたしますので少々お待ちくださいませ。」
しばらく保留の音楽が流れる。その間にこのまま電話を切ってしまいた気持ちになる。
(失恋して・・男を買いあさるって・・・どうよ・・?)
私の中で自問自答を繰り返している。

「お待たせしました。」
私の自問自答の答えが出ないうちに、また声がした。
「スーツでビシッとしたタイプと、カジュアルでラフなタイプ・・どちらがお好みですか?」

究極の選択・・・。

でもせっかくこうやって頼んでるわけだし・・・。
「バリバリ派で・・・。」
「かしこまりました・・ではご住所を・・・。」


「三十分ほどで到着いたします。お客様は初めてですので、サービスとして無料時間もございます。明日の昼十二時までたっぷりとお楽しみください。それでは今後ともよろしくお願い致します。」
そうやって、男を買い求めてしまった私。三十分で来る・・・。なんだかまだ信じられないような気分。

わぉ・・部屋・・片付けなきゃ・・・。私は必死に、部屋を片付け始めた。
それに・・お化粧も・・・。


突然チャイムが鳴る。


私は慌てて時計を見た。丁度、電話をしてから三十分くらいだった。
「来た・・・・・。」
私はドキドキしながら、玄関へ向かう。そして覗き窓からゆっくりと外を覗く。しかし、丁度顔が見えない・・・。

その瞬間、またチャイムが鳴った。

「あ、はい。」

私はゆっくりとドアを押し開けた。

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